「固定価格買取制度 (FIT)」で再生可能エネルギーの普及を目指す
-
- 固定価格買取制度(FIT)とは
- 固定価格買取制度(FIT)とは再生可能なエネルギーで発電した電力を、電力事業者が国の決めた価格で買い取る制度の事だよ!
再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスの5つの発電方法!
日本では再生可能なエネルギーを普及させるため、2012年にこの制度が定められたんだ!
-
- FITの電力買い取り制度のしくみ
- FITの制度によって、家庭や発電所で発電した再生可能エネルギーは一定の価格で全て買い取ってもらえる事が保証されているよ。
2020年現在、太陽光発電の保証期間は10年。FITで電力会社が電力を買い取る時の費用の一部は、「再エネ発電促進賦課金」というかたちで各家庭から回収しているんだ。
再エネ賦課金の価格は全国一律で、毎月の電気料金に含まれているよ。
電気使用量の明細に書いてあるけど、見た事はあるかな?
-
- なぜFITが導入されたの?
- 日本はエネルギーの自給率が低く、原料の石油や天然ガスも輸入に頼っているのが現状…。
こうした背景から、再生可能エネルギーの導入が注目されているよ!
でも、当時の太陽光発電システムの設置費用は高くて、あまり普及が進まなかったんだ…。
そこで導入されたのが、FITの制度。
電力を売る価格が固定されているので、設置費用を何年で回収できるのか、計算しやすくなったよ!
-
- FITによって普及が広まった
- FIT導入後、設備を導入する家庭や事業者が増えて、水力以外の再生可能エネルギーの発電量の割合は2011年度の2.6%から 2018年度は9.2%まで広がったよ。
FIT制度の効果が表れている証拠だね!※出典:経済産業省再生可能エネルギー固定価格買取制度ガイドブック2020年度版より
-
- 再エネ賦課金の値上がり問題
- FITの導入で再生可能エネルギーの普及は広まってきたけど、それと同時に電気を使う各家庭の再エネ賦課金の単価が年々値上がりしているんだ…。
2012年は0.22円(kwh)だったのが、2019年には2.95円(kwh)にまで増えたよ!
また、FITの認定を受けたのに発電を始めないケースもあって、そうなると太陽光パネルなどの設置価格が安くなっても電力の高い買取り価格が続き、国民の負担が減らなくなってしまうね。
-
- FIT法改正と今後の展望
- FIT導入後の問題を解決するために、2017年にFIT法が改正されたよ!
国民の負担を減らすために、今後は事業者が正しく安定的に発電を行うように促したり、入札制度を取り入れたりするんだ。
今後も国民の負担を抑えつつ、環境に優しい再生可能なエネルギーの発電量を増やし、 日本のエネルギー自給率を上げていくための取り組みは続いていくよ。
FITはそんな未来のエネルギー利用の展望に欠かせない存在なのが分かったね…!!